廣瀬心香 Violin / 鈴木皓矢 Cello / 石川武蔵 Piano
2019年にベルリンで学び活動する音楽家により結成、2020年東京文化会館にてデビューリサイタルを開催。サントリーホール、HAKUJU HALL、ザ・フェニックスホール等、著名なコンサートホールで演奏を重ね、2022、23年に東京・大阪・宮崎の三都市を巡るツアーを開催。いずれの公演も絶賛を博す。クラシカルなレパートリーに加え、 21世紀に作曲された音楽を含む新しい時代の曲目にも光を当ててきた。22年リサイタルツアー東京公演では日本を代表する作曲家、鈴木輝昭氏に新曲を委嘱しピアノ三重奏曲第2番を初演。また、同時代の作曲家6人が気鋭の演奏家とコラボレーションし新作発表を行う邦人室内楽シリーズ「Point de Vue」のvol.16に出演し、一夜で6作品を世界初演。大きな反響を呼ぶ。録音では「Schubert & Shostakovich 」,「Lux」等がリリースされており、レコード芸術で準特選に選出されるなど高い評価を得ている。VENTUSはラテン語で「風」の意。第33回青山音楽賞バロックザール賞受賞。
ヴァイオリンの廣瀬心香は身長151cmと小柄ながらアグレッシブでダイナミックな演奏が持ち味。鋭い洞察力と行動力でトリオを牽引する。大の温泉好きで美食狂い。真夏でも湯船に浸かる派。チェロの鈴木皓矢は伸びやかで艶のあるチェロでトリオを支える。趣味は料理。留学中より研究に研究を重ねてきたパスタを得意とする。”イタリア料理はムラの美学”でお馴染み、小倉知巳シェフの生徒。トラットリア鈴木 オーナーシェフ。ピアノの石川武蔵は流麗なテクニックで音楽を運ぶトリオのエンジン。良く響くバリトンボイスの持ち主。静かなレストランではいささかうるさい。パソコン作業に向かうのが苦じゃないタイプ。「まだ食える」が口癖。
廣瀬心香
桐朋女子高等学校を経て、桐朋学園大学を首席卒業。ベルリン芸術大学にて学士課程、修士課程を共に最高位で修了。ドイツ・イエナフィルハーモニー、九州交響楽団など国内外のオーケストラと共演、東京文化会館をはじめ各地でソロリサイタルを開催。 桐朋学園大学卒業時には皇居の桃華楽堂にて御前演奏の機会を与えられた。ドイツではオーケストラ奏者としての活動も行い、ハノーファー州立管弦楽団フォアシュピーラー奏者を務めた。現在はソリスト、室内楽奏者として活動し、ソロリサイタルやTRIO VENTUSのほか、弦楽四重奏団 「Eureka Quartet」ではベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会を行うなど様々な活動を展開している。
鈴木皓矢
桐朋学園大学チェロ科首席卒業。バルセロナのリセウ音楽院にてルイス・クラレット氏のもとで研鑽を積み、その後渡独。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程を修了。小澤征爾音楽塾オーケストラプロジェクトIに参加。第10回ラス・コルツ国際コンクール器楽部門第4位入賞。日本チェロ協会主催「第9回チェロの日」にソリストとして出演。また国内外の作品の初演にも多く携わっており、作曲家からの信頼も厚い。オーケストラ奏者としても各地のオーケストラに首席奏者として客演している他、弦楽四重奏団「Eureka Quartet」、クラシックギターとチェロの「DUO CHISPA」としても積極的な活動を展開中。
石川武蔵
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)卒業後、フランス・パリ国立高等音楽院にて学ぶ。2011年ピアノ科修士課程を首席修了ならびにブリュートナー賞受賞、2012年同音楽院室内楽科修了。その後スコラ・カントルム(パリ) にて学び、2014年ピアノ科研究課程ディプロム取得。2008年から4年間ローム・ミュージックファンデーション奨学生。2015年ABC新人音楽賞。2018年テレザ・ヤクーナ国際ピアノコンクール第3位。2020年市川市文化振興財団第4回即興オーディション優秀賞。2022年よりTRIO VENTUSのピアニストを務める。演奏会企画にも積極的に取り組み、近年は様々な作曲家に焦点を当てる室内楽演奏会シリーズ「Portrait(ポートレート)」を展開し好評を博している。Official website